さて、前回僕が作ってみたサイトは一体どこが駄目だったのか。当時は反省する余裕なんて無かったのだが、悪い所は色々あったと考えられる。要約すると以下の2点だ。
(1) キャリア別にページが分かれておらず、非対応機種に対するフォローもない。
まず問題になったのが「絵文字」だ。絵文字は3キャリアとも表示する方法が違う。このため絵文字のあるページを表示させたいなら、3種類のページを作成して出し分けるなどの工夫が必要になる。
よくあるFlashのメニューを作りたいといった時も、Flashが再生できない機種のためにテキストメニューを用意するといった対応が必要になる。つまり、キャリアや機種の判定は避けて通れない問題というわけだ。
(2) ページを作るだけでは不十分
要するに、機能面で物足りないということだ。携帯サイトを作る以上、携帯電話の利点を活かしたものでなければならないはず。足りないものといえば、パッと思いつくだけでもメルマガの配信や、携帯用クーポンの掲載などがある。企画チームのほうでは着うたの配信や抽選コーナーを設けたいといったアイデアも挙がっていた。こういった様々な要件に対応できなければ、携帯サイトとして十分であるとは言いがたい。
ざっと見ただけでもこれだけ問題があるわけだ。一見シンプルに見える携帯サイトでも、考えてみると意外と手ごわいものだということがお分かりいただけると思う。
というわけで行き詰った僕は、これらの問題をPCサイト制作チームのMくんにぶつけてみた。彼ならいい知恵を貸してくれるかもしれないと思ったからだ。
「携帯サイト作りは難しい、とよく言われますね。実際そうだと思います。趣味でやる程度のサイトなら割と簡単にできるのですが、企業が公開するようなサイトだと相当しっかり作り込まないといけない。そのためにはどうしてもプログラムによる処理が必要になってくるんですが、これをゼロから作るのは相当大変です。PCサイトに比べて歴史がそれほど長くない上に、キャリアからの情報が一般に公開されていないというのが大きな理由でしょうね」
そう、Mくんもお手上げ状態なのだ。
ここで一度問題を整理してみることにした。携帯サイトを作るには色々な処理や機能が必要になってくるが、それにはプログラムが必要だ。でも僕はプログラムを書いたことがないし、どう作っていいか見当も付かない。
大体、そんなことをやりたいわけじゃない。僕がやりたいのは新商品のプロモーションであって、システム開発ではない。商品展開のためにやらなければいけないことが山ほどあるんだ。
そんな僕の考えを読み取ったかのように、Mくんが話を続けた。
「最近は携帯サイトを専門に開発している業者も多くあります。協力しますので、そこをあたってみませんか」
なるほど、 餅は餅屋というわけだ。
この後、僕たちは携帯サイトの制作会社を色々と探し回ることになる。これについては次回以降で書いていこう。