今回始まったこの連載では、僕が携帯サイトを企画するにあたって経験した色々なことを書いていこうと思う。読者の中にも携帯サイトに興味があったり、携帯を使った企業展開を狙っている方もいるだろう。少しでもそういう人の役に立てれば幸いだ。
まず、僕の自己紹介をしておこう。文系出身・30代・男性。営業職として何度かの転職を経て、現在ではほどほどの規模の食品メーカーの広報担当という肩書を持っている。
仕事柄、人と話をするのは得意だ。でもITとは無縁の業界ばかりにいたせいで、デジタルなことはうまく説明できない。だからこの連載も、そういう人向けになると思う。了承して頂きたい。
さて、何から書き始めようかと思ったが、僕が携帯サイトを作ることになったきっかけから書いていくことにしよう。何のことはない、ある日の会議で「新商品のプロモーションを携帯でもやりたい」という誰かさんの意見が始まりだった。
ここで断っておくと、当時の僕は本当に携帯サイトについて知らなかった。携帯のメールはよく使っていたが、携帯サイトとなるとまるで利用したことがなかった。なので、新商品のプロモーションのための携帯サイトを作ろうという声が出た時も「ふ~ん」と聞き流してしまったわけだ。広報担当失格と言われても仕方がない。
しかしこういう話はトントン拍子で決まってしまうもので、気付いた時には「じゃ、中村さん。携帯プロモの件、お願いしますね」となってしまったわけだ。なんとも迷惑な話である。
やると決まってしまった以上、やらなければ仕方がない。まずは調査から始めることにした。そもそも携帯サイトを作るにしても、どういうものなのか分からないと進めることができない。
この後、僕は実にたくさんの携帯サイトを見ることになった。みなさんにとっては常識なのかもしれないが、世の中には本当にたくさんの携帯サイトがあるし、たぶん今も増え続けている。これだけ広大な世界があるんだということを、この時僕は初めて知ることになった(ついでに言うと、携帯で検索できるということもこの時初めて知った(笑))。
とはいえ、これだけたくさんのサイトがあると「自分でも作れるんじゃない?」と思ってみたりもする。いや、作ってみたい! このときはそう考えた訳だ。
そんな訳で、僕はなんとか自力で携帯サイトを作ろうと四苦八苦することになる。この顛末は次回語ることにしよう。