前回までで、制作会社を選ぶポイントについて述べてみた。ここからは今回の事例を元に、携帯サイトの企画立案にあたってのアドバイスを書いていくことにしよう。
そもそも、携帯サイトを使ったプロモーションの利点は何だろうか。それをまとめてみた。
一番のメリットはこれだ。携帯を使用した広告やマーケティング市場は急速に成長しており、2010年度には1兆円に達すると言われている。これはつまり、企業・ユーザーともに携帯を重要視しているということだ。規模も大切ではあるが、どちらかというと低コスト(つまり、対費用効果の大きさ)に注目したい。
特に対消費者向けのビジネスで大切にしたいのが、ユーザーからの声だ。今回のモバイルプロモーションで面白いと思ったのは、サイトを見たユーザーからの問い合わせがとても多かったことだ。携帯は気軽に使えるものだという心理が働いているのかもしれない。読者の中にも携帯を使ったプロモーションを考えている方がいると思うが、ぜひアンケートやご意見用のフォームを設置することをお勧めしたい。
これはプロモーションの規模にもよるが、大抵はWEBサイトだけではなく(雑誌広告や電車の中吊り広告といった)他の媒体との同時展開を行うはずだ。大企業ならテレビCMも流したりするだろう。そういった「目立つ広告」で興味を持ってもらい、WEBサイトで詳細な情報を提供するというのがクロスメディア展開の王道だ。
とくに携帯にはクーポンやメルマガといったリピート客を生み出すための強力な手段があるし、もちろん定期的なサイトの更新もアクセスアップに繋がる。WEBサイトはずっと続く情報発信の場であり、長くユーザーの目に留まるものだという考えを大切にしたい。
まだ他にもあるかもしれないが、プロモーションという観点で見た場合の大きなメリットは上記の3つだろう。
モバイルプロモーションの目的は、つまるところ他の媒体と同様「集客」に行き着く。ただ他の媒体と変わってくるのは、ユーザーのアクションを大きく感じやすいという点だろう。
これは何も、アンケートやお問い合わせで直接届く声だけではない。たとえば人気商品の情報ほどアクセスが多くなるので、顧客の傾向を分析するのに役立つ。ある時、キャンペーンを始めるにあたりメルマガを一斉配信してサイトに誘導したところ、それまでにない大量のアクセスが殺到したことがあった。この即時性と目に見える形での集客効果は携帯サイトならではのものかもしれない。
次回からは、そういった携帯サイトによるメリットという点をテーマに、もう少し掘り下げて解説していくことにしよう。